Antigravity CLI を Chromebook で動かそうとする場合、内包されている tcmalloc というライブラリがデフォルトで 4TB のアドレス空間を要求するのに対して、Chromebook やいくつかのOS (Android や Raspberry Pi) で採用されている 512GB (39bit)構成ではエラーになることがある。 この問題に当たった場合、該当モジュールにバイナリパッチを当てるという、ちょっと豪快な方法で、対応できることがある。詳細は このサイトを参照されたい:
Termux についてあれこれ2
Termux を素のまま使う方法は前回書いた。 パフォーマンスがいいのは素の状態なので、これで使えそうならこのまま使う方がいい。node, Python, C/C++ なんかは素のままでも十分使えるはずだ。
あまりサーバーとして使うこともなく、使うとしたらちょっとした開発だと思うので、3000/tcp あたりで node を使ったり、node や Python で使える静的 HTTP サーバー (http-server とか)で事足りることが多いと思うが、ちょっとコンテナ的なものを使いたいこともある。
こうした場合は、proot, proot-distro を使うと便利である。
proot-distro を使って、 Ubuntu を使う方法などは、さまざまな方法で紹介されているので、ガッツリ使う人は情報に事欠かないと思うが、私は軽めに使う方法がおすすめである。
Ubuntu 環境を作ったうえで、Docker もどきを入れる方法などもあるが、そこまでやっても本物の Docker ではないし、重いので、素の状態で工夫するか proot-distro でサーバー単位で導入するのがいい。
proot はディレクトリ構成のみを仮想化 (システムコールをフックして書き換えてしまう) する方法で、Docker 等と違いカプセル化されているわけではない。 あくまでパスがユーザーモードの世界で相対的にルートから構築できるだけで、CPU や TCPポートなどといったシステム資源は、下層の Android と共有になる。当然、ルートを取っていなければ、1024番未満の TCPポートを開いたりはできない。
proot, proot-distro のインストールは
1 | pkg update |
で入る。pkg で proot-distro も入るが非常にバージョンが古く DockerHub が使えないので、お勧めしない。
proot-distro は DockerHub からアーカイブを拾ってきてくれて、展開してくれる便利なユーティリティーである。 カプセル化とか、TCPポートや、ディレクトリの割り当てをしてくれたりはしないので、イメージを拾ってきて展開したら、基本的には、その中の設定ファイルを書き換えて使う。
proot-distro は短縮形があり
| 標準 | 短縮形 |
|---|---|
| proot-distro | pd |
| proot-distro install | pd i |
| proot-distro run | pd run |
| proot-distro login | pd sh |
| proot-distro list | pd ls |
| proot-distro ps | pd ps |
| proot-distro kill | pd kill |
| proot-distro remove | pd rm |
| proot-distro clear-cache | pd cl |
等が使える。
例えば、DockerHub から NGINX を拾ってきて起動するには
1 | pd i nginx |
もしくは
1 | pd i nginx |
などとする。
必要なくなったらpd rm nginxで削除できる。
ネット上の例では、Ubuntu でフル環境を作っている例が多いが、ちょっとサーバーを動かしたり、サンドボックス的(全然なってないけど)な環境を作りたいだけなら、nginx のようなサーバーのみのパッケージや、alpine あるいは debian のような小規模のパッケージを使った方がおすすめである。
前回の記事にも書いたが、Kernel は Android のものがそのまま使われるので、例えば Android 14 くらいなら Debian bookworm くらいの世代に合わせた方がいいと思われる。
Termux についてあれこれ
Termux は Android の一番下で動作している Linux Kernel を使って、一般ユーザーの権限のみを用いて Linux アプリの実行環境を作るものである。
インストールは F-Droid のサイトにあるものが公式である。 Google Play から入れると古いので注意。
インストールしたら、まず termux-setup-storage と termux-change-repo はしておいた方がいい。pkg update, pkg upgrade も行っておいた方がいいだろう。
Kernel は Android のものがそのまま使われるので、Debian で言えば Bookworm くらいの世代に合わせておくと、不整合が起きにくそうに思える。ディレクトリ構成は、ログインしたディレクトリと、その1つ上の階層の usr の中に全部のファイルが収まっている。 usr の中に etc もある。
古典的な Linux とはディレクトリ構成が違うが、それ以外はまるっきり Linux なので、アプリケーションはちょっとした配慮で動くことが多い。また基本的なツール類は pkg でインストールできるので、例えば Python, nodejs, build-essential, vim, nano, fresh-editor などはそのまま入る。 node に関しては、pkg 以外にも公式ホームページにある、スクリプトから nvm を入れていくやり方でもインストールできるようだ。
また、tur-repo というリポジトリを pkg でインストールすると、VSCode の Web版派生の code-server もインストールできる。
1 | pkg install tur-repo |
node が動けば入る Gemini CLI なども入るので、標準でも結構な環境の構築が可能である。Gemini CLI は無償ユーザーは 2026/6/18 に終了してしまっているが、Google AI Studio で発行した無料キー および 有償キー (API単位の課金) であれば継続使用可能である。
なので、code-server なり fresh なりで、マルチウインドウで編集して、AIも使用可能である。
Android は機種によっては、物理キーボード接続で、画面の一番下に黒いバーが表示されて、いちいちフォーカスを奪われて不快だが、古典的な [戻る][ホーム][タスク]ボタンのバーを表示しておいて、GBoard以外を選択すると、このわずらわしさが多少ましになる。
proot, proot-distro を用いるとまた世界が広がるが、これはまたの機会にでも。
富士通 FUTRO S740 についてあれこれ
富士通の法人向け、シンクライアント端末 FUTRO S740。
大量に放出されたのか、中古品が5000〜10000円くらいで潤沢に出回っている。メモリーは公式には4〜8GB (PC Watchの記事ではDDR4-2133で16GBが動いたという報告あり)で、CPUはCeleron J4105 (4コア 4スレッド 1.5GHz)が搭載されている。 64bitで仮想化などの機能も問題なく使用できる。内部にはM2.SSD (SATA)のスロットが1つ、メモリーはノートPC用の SO-DIMM DDR4-2133 が1つ。(DDR-4 2400でもいけるらしいが、2133の方が無難そう)
私は、これを Raspberry Pi で運用していたサーバーのリプレースに使うことにした。
本体の大きさは ハードカバーの新刊本くらいのサイズ。 フルサイズの Display Port が2つと、USB-Aが背面4つと前面2つ。
通気の良さそうな金属のメッシュのケースで、ファンもないため、耐久性が期待できる。
電源投入後[F2]キーを連打しているとBIOSのメニューに入れる。[F12]キーだとUSB優先ブートとなる。
設定項目で見ておきたいのは、
セキュアブートの On/Off
セキュアブート起動対応のOSかどうかで設定が必要だし、OFFにすると起動時のビープ音を切ることができるという効果もある。Windows はもちろんだが、Ubuntu もセキュアブートできるので、どっちでもいい。ビープ音の好みでいいだろう。起動順
内蔵SSD、USB、ネットブートなどの選択。キーボードエラーの検出
オフにしておかないと、ヘッドレスのサーバーとして使えない。起動時に止まってしまう。項目は忘れたが、再起動時にオフにするか、続行するかの選択
これも続行にしておかないと、リモート再起動できない。
Windows でも Ubuntu でも UEFIのアップデートができる。問題なかったので、恐れず掛けていいだろう。
動作速度だが、Raspberry Pi 4B よりは速いかなーと思う。
動作温度も通常で46℃くらいなので、いいと思う。
基本、ジャンクとして売られているので、ダメだったもう一台買えばいいくらいの気持ちで買うといいだろう。
私が買った個体もメモリーが壊れていたので交換した。
Rapberry Pi から Linux へ
長い間 Raspberry Pi で誤自宅サーバーを運用してきたが、昔から update をし続けてきたため、OS が kernel が 64bit だけど、OS 自体は 32bit という状態になり、さまざまなインストーラーなどが混乱したり、また、32bit 非対応のソフトウェアも増えてきたので、移行することにした。
予備機として、もう一台 Raspberry Pi 4B を持っていて、最初はそっちの 64bit OS で行こうと思っていたが、AI 関連のアプリがラズパイの SoC だと動かないようなので、別環境を検討することにした。 また、Raspberry Pi も妙に高騰していて、買い替えるにも高い。
どうにか省電力で安い機材がないかと調べてみると、法人向けに大量に導入されたシンクライアント端末の放出品が安いと分かったので、オークションで 富士通 FUTRO S740 というのを入手した。 8GBの機体で約8000円。 4GBだと大体5000円くらい。
この時は8000円の8GBの機体を購入したのだが、のちにメモリーに異常があったので、4GBのメモリーを入手して、結局4GBとなっている。
まあ、5000円くらいの機材なのだが、コンパクトで省電力、金属シャシーでファンレスで丈夫という、なかなかのスペック。
CPUはCeleronなので、大したことないが、4コア4スレッドで、仮想系の機能は全部あるようなので、特に問題はない。
早速 Ubuntu を入れて運用を始めたが、Raspberry Pi は完全ヘッドレスでのセットアップが可能だったが、Linux だと多様なハードウェアをサポートしている都合上、セットアップ中はモニターへの接続が必要だった。
Rapsberry Pi は ARM 32bit だったので、Dockerの使用に制限があったが、今回はなんといっても x64、何の制約もないので、可能な限りベタ環境へのインストールは避けて、Dockerでの運用とした。ベタで入れたのはシステムべったりの管理用のサービス群と、Let’s Encrypt の certbot くらい。 certbot も Docker で動かす方法はあったのだが、cron で定期実行する必要があるから、ベタ環境の方が楽だと判断して、ベタでセットアップ。実体はちょっとしたスクリプトだしね。
GitHub 互換サーバーとか、スケジューラー、ファイルサーバーなどを入れて、数日で移行できた。
以前は blog は Wordpress で運用していたのだが、色々セキュリティ対応などが面倒に思えたので、スタティックサイトジェネレーターの hexo に移行した。
移行ツールの動作が怪しかったりして、完全に移行はできていないが、最新記事でも 2023年なので、あればいいという感じで移行した。
やっぱり x64 Linux は無敵のソフトウェアの豊富さで、楽だなあと思う。案外 ARM64 で神経使ってたんだなと。。。
5000円の Linux サーバーと、4000円で買ったヤマハの中古ルーター、年間2000円くらいのドメイン & ダイナミックDNS という、非常にローコストな運用だが、満足感は高い。 月額制の Web サンドボックス環境を契約するよりも、多分全然安いし快適だと思われる。 (GPUをバリバリ使う人は月額の方が安いかもしれないけど)
Wordpressの記事のインポート
昔のサーバーの WordPress の記事を雑にインポート。
さすがに古いので、どんなことを書いたかというだけのために入れたので、記事自体に価値はほぼないものだと思われる。当時はそんなことをやっていたなあという記録。
移行には hexo-migrator-wordpress を使ったが、node が新しすぎるとエラーになったので、少し前のバージョンに戻して実行した。
旧サーバーは SSLが無効になっていて、アクセスが困難だったので wp という CLI でエクスポートした。
また、久しぶりに Hexo をインストールしてみた
正常に動いてるかね?
Sony APS-C レンズ考
Sony a6000 をサブ機として使っている。 メイン機は a7c。
APS-C はやはり小さいのがいいと思うので、なるべく小さなレンズを使う。 正直、少し大きく重くてもいいのであれば a7c の方が高感度の性能がずっといいし手振れ補正も付く。 手振れ補正付きの APS-C 機もあるが重さが a7c と誤差程度になってしまうので、望遠中心の1.5倍テレコン内蔵機みたいに使わないのであれば、あまり意味がないと思う。
基本的に単焦点好きなので、35mm換算で、26~30mmくらい、35mmくらい、40mmくらいが欲しいと思う。いろいろな紆余曲折を経たうえで使っているのは以下のレンズ。
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
単焦点好きといったのに、なんでこのきっとレンズが出るのかと思うかもしれないが、このレンズは16mmのワイド端を使う。 16mm は f2.8 の単焦点があるし、実際持ってるが、撮影してみて画質の面で単よりもこのレンズのワイド端の方が良いと思ったのでこれに落ち着いた。
パワーズームのまどろっこしさはあるが、ワイド端だけならば単に電動格納されているだけだと思えばいいので。他の焦点距離は使わないが、非常用として便利だというのもある。手振れ補正がついているのもいい。
7artisans 18mm F6.3 UFO lens
いわゆるレンズキャップレンズ。 パンフォーカス専用レンズで、大体 2.5m 以遠であればピントが合う。 世間の評価は散々だが、コントラスト、発色などなかなかだと思う。
金属製なので意外と重い。 II型はレンズ構成も変わり、ピント調整もできるようになったらしい、非常に気になっている。
TTartisan 25mm f2
最近入手した。 レンズの作り、デザイン、操作性ともに文句なし。 EXIF 情報があればいいが、安いし仕方ないか。 レンズ構成もダブルガウスで、38mm 相当のズミクロン風レンズとして非常にいい。 今後の主力になると思われる。
出荷時、無限遠がずれているのが気になったが、YouTube で調整の動画があり、簡単にできるようだ、合わせてみたいと思う。 (TTartisanの他のレンズはねじを緩めるだけでできるようですが、これは内部で接着剤で止まっているらしく難しそうです)
FE 35mm F2.8 ZA
フルサイズ用のレンズ。 a7c の常用レンズだが、標準として使う。 本当は E 35mm F1.8 OSS の方が良さそうだが未入手。 この 35mm 、やっぱり好きだ。 FE 40mm F2.5 も持ってるが、明らかな高性能レンズよりもこっちが好きなのは何故なんだろう。 コクみたいなのがこのレンズにはある。
使わなくなったレンズ
E 16mm F2.8
とにかく小さくて、かっこいいが、画質はイマイチ。
16-50のワイド端に負けたのが衝撃で、それ以降は使うのをやめた。
E 20mm F2.8
コンパクトで便利なので、常用しているが、画質はもう一つといったところ。
レンズキャップ代わりとしてはいいとおもう。 焦点距離 30mm 相当はかなり好きなのだが画質が。。。 マーク2出してほしいなと思う。 ワイコンは画質はすごくいいけど、重い。
シグマ 19mm F2.8
純正 20mm より、ほんの気持ち程度、画質がいいが、デザイン、コンパクトさを差し引くと、純正の方がいいやってなった。
E 24mm F1,8 ZA
画質は本当に好きなのだが、もう少し小さいといいなと思っている。 わがままだとは思うが、やっぱりパンケーキレンズが好き。
フォクトレンダー 15mm F4.5 (ライカM用 II型)
画質はいいもののやっぱり暗いし、軽いが少しゴツい。
周辺部の画質はフルサイズだと色ずれしたりするが、APS-Cだとあまり気にならない。
I型は小さいので、I型だったら使い続けていたかもしれない。
フォクトレンダーの 21mm F3.5
画質は最高だと思うが、開放が暗く、全くボケないので、遠景専用かなと思う。
夜景で少し絞ると、星状になるのが美しい。 やっぱりフルサイズで使いたいレンズ。
書いてみて、極端にコンパクトなレンズ好きだというのが、自分でも再認識されるが、もともとはライカM用のズミクロン35mm F2 (7枚玉)が衝撃で、なんで今まであんなに大きなレンズを使っていたんだ?というのがトラウマになっている。
Custom Styles
{“version”: 2, “isGlobalStylesUserThemeJSON”: true }
レンズの作例探し
カメラのレンズ選びをするときは、やっぱり、そのレンズで撮影された写真を見て、気に入るかどうかが大事。
世の中には、MTF曲線を見て、周辺光量低下のグラフを見て。。。なんていう選び方をしている人もいるみたいだけど、意味が分からない。
カメラ雑誌とか、カメラレビューサイトとかの作例を見るのもいいんだけど、それ以外だと、flickr でレンズ名で検索するというのが一番、質・量的にも早い気がする。
検索のコツとしては、まずはレンズ名で検索して、その後、検索された写真の情報を見ていると、そのレンズのファン コミュニティ グループがあったりするので、今度は、そのグループを表示すると、ほとんどはそのレンズの作例(違うこともあるが)なので、楽。
レンズ探し中の人はお試しあれ。